北アルプス縦走 Day3

☆bridge

2013年08月23日 00:00

3日目。ヒュッテ西岳のテン場で向かえた朝。




(ヒュッテ西岳テン場より、今日の目的地常念小屋・常念岳方面)



周りの方々が準備する物音に起され外に出てみると

今日の目的地である常念小屋方面からうっすらと明るくなってきていました。
この日の朝は、「にゅうめん」だけ食べて出発。













今日は朝から天気は最高! 


青空万歳!!









昨日のアップダウンありーの、痩せた岩尾根ありーのと違って気持ちの良い稜線歩きです。

不思議なことに前日までの疲れは感じておらず

今日も何処までも歩いて行けそうな朝でした。











ここ喜作新道は、たまに岩場もありますが眺めの良い登山道で

私達と逆コース、大天井岳から西岳の方へ向かって歩いてくるコースでは

次第に大きさを増してくる槍を見ながら歩くことができます。




実際にヒュッテ西岳に宿泊されている大半が槍へ向かわれましたし

ヒュッテ西岳を出て大天井岳に行くまでの間、西岳方向に向かう方々は多かったですが

大天井ヒュッテに到着するまでの間に、同じ方向に歩く人を確認することはありませんでした。







振り返ると槍はスッポリと雲に覆われて、大喰岳・中岳の上にはUFOのような雲が。















途中のポイントで地図を確認するのは、kento の役目。






どうしても、わからない場合や相談したい時だけ私のところへ地図を持ってきます。

地図と私が製作した行動表を見て、次のポイントまでの歩行時間を知らせてくれます。










ビックリ平に到着。   なんでビックリなんでしょうね?














ここまで来れば大天井ヒュッテはもうすぐ。

でも、ここでkento に異変が。 頭痛がすると訴えました。









暫く休みを取ります。 本人が歩けると言い出すまでここに留まりました。





今日は、大天井岳往復を含め常念小屋までの約6時間30分の歩行時間の予定です。

今回の縦走の中で1番短い歩行時間なのですが・・・




このまま調子が悪ければ大天荘でテン泊。もしくは大天井ヒュッテに泊まるか。




回復を待って、水俣乗越まで戻って槍沢沿いに下山。


または1番下山しやすい中房温泉に下りて、公共交通機関で新穂高まで戻るか・・。


いろんな事を考えました。




kento が立ち上がり、とりあえず大天井ヒュッテを目指します。








程なくして大天井ヒュッテに到着。




ここでもベンチにザックを下ろし小屋の入り口の日陰に行き座っていました。


20分ほどゆっくり休んだかな?

「ここで泊まっても良いよ。」と伝えていたのですが


「上に行こう!」とkento から。












ここから40分ほど登ったところが大天井岳の肩にある大天荘になります。


狭い登山道をジグザグに登っていき、燕岳からの出会いから大きく常念方面に巻いて登ります。

この辺り、切れ落ちた斜面や梯子などあり注意が必要。










大天荘にあるテン場付近にひょっこりと出てきます。

小屋の前では多くの方々が休憩されていました。









少し元気になったみたい。ちょっとだけ休憩したらザックをデポして頂上へ。











約10分程で頂上に到着。

記念撮影をゴリラポットで。








ここからの景色も素晴らしかった!













小屋まで下りてきてバッジを購入。今回の縦走で、初めてまともな頂きに登ったしね。

それでは、常念小屋に向けて出発します。


kento はかなり回復したみたいで

小屋に着いたら、生ビールとソフトクリームで宴会だね!と。 


初日の双六では、持ち込んだビールと焼酎だけで済ませ生は飲んでいませんでした。

昨日のヒュッテ西岳では缶ビールしか無かったし。



アルプスジョッキ生 が呑めると思うと、がぜん元気が出てきました!



これから歩く稜線です。













暫く歩いて、後を振り返り大天井岳方面。












安曇野側からガスが、たまに上がってきますが覆われることはありませんでした。









3時間ほどで小屋に到着するのですが、途中で何度か休憩を入れて。

この時、まだ本調子じゃなかったんでしょうね。


座ると頭を抱え込んでいました。










稜線上に現れた頂を穂高側に巻いて登る道がありました。

そこを上り詰めると、現れました常念岳と眼下には常念小屋。









最後は急な登山道を一気に下って小屋に到着です。







早速受付を済ませ設営なんですが、その前にハイドレの水を2人とも途中で切らしていて

ポカリを購入して一気飲み。







設営を済ませたら、お待ちかねの宴会スタート!




アルプスジョッキ生と枝豆のセット1000円。kento も念願のソフトクリーム。






このあと同じベンチにソロで来られていたベテランハイカーが加わり山談義。

行った事の無い北鎌尾根の話は、非常に興味深く

昔は大町から湯俣温泉経由で入るのが一般的だったそうです。

嵐の中のビバーグの話は、2人して聞き入ってしまいました。








ジョッキ生2杯に缶ビールも加えて落ち着いたところで昼食の準備。

昨夜食べる予定だった、アルファ米とカレーに。








この時、午後2時過ぎ。遅めの昼食でした。

私もkento も苦手になっていたアルファ米でしたが、久々のお米だからか旨かったです。






片付けを済ませてテン場に戻ると、ガラガラだったテン場がもう張り場の無いほどに。








四国からやってきた高校のグループなど、大勢で賑わっていました。







次第に日は沈んで行き、辺りが暗くなってくると眠くなってくるんですよね。










kento は顔を洗ってパジャマ代わりのキャプ3に着替え



ラジオを聴きながら、またりー。






呑み足らない私は、残りわずかな焼酎をお湯で割ってちびちびと。










この日も8時までには寝ていたと思います。


結局今回、星空や夜のテン場などの写真は一切撮らず。






いや、ブロガーである前に1人のハイカー。


きれいな写真よりも、明日の英気を!(爆)










最終日に続く。








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